このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法は北野唯我さんが書いた転職のマインド的な内容の本です。ダイヤモンド社から発刊されています。
転職の思考法の要約|ネタバレはしません
一言でいうと物語形式で主人公が転職のポイントを、敏腕コンサルから学んでいくという感じの内容。
「はじめに」の内容で強調されているのは、うわべの「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」が必要と述べています。この本はその思考の軸を学べる内容ですね。
プロローグでは主人公の青野が本屋で手に取った雑誌でサラリーマンの末路の記事をよみぞくっとする。その本屋で青野はかつて転職エージェントとして関わった赤神ありさと会う。赤神は青野に経営コンサルタントの黒岩を紹介しようとする。黒岩は青野に転職の思考法を授けようとする。
1章では自分のマーケットバリューを測ること、今の仕事の寿命を知ること、強みが死ぬ前に伸びる市場にいくこと、伸びる市場から良い会社を見分けることを書いています。
2章では自分の中で選択肢を持つこと、会社にとって正しいこと、手段の目的化の問題に触れています。
3章では今の会社でも良いという迷いが生じること、一緒に働いていた仲間のこと、パートナーへの相談についての内容が書かれています。
最後に4章もありますが、まとめの内容がここに書かれています。全てネタバレするのあれなので、最後の内容はぜひ購入して読んでみてください。
ちなみに最後にノートのまとめがあるので、途中を少し読み飛ばしながらでも最後に重要な所をまとめてくれているありがたい構成になっています。
転職の思考法の感想|読むべき所とイマイチ理解できなかった所
フィクションの物語形式である点もあって、非常に読みやすかったです。
単なる物語としても十分楽しめるというのが最初の感想。
そして本題の転職の思考法についても、本質的な点を学べると思います。
近年の転職関連の本の中では実践的で実際に役に立てることがかかている本です。
特に読むべき所をあげると、これから伸びるマーケットを見つける二つの方法は、本当に具体的であり、実際に転職する人は試しておきたい所。
あと、いいエージェントの五箇条は実際にエージェントに依頼するときは知っておいたほうが良い内容ですね。
イマイチ理解できなかった所をあげると、マーケットバリューについては正直あまり理解できなかった。詳しく説明してくれているんだけど、なんとなく頭に入ってこないというか。ただ、ここを読み飛ばしても後半は理解できました。
他にも伸びる市場にピボットするとか、子育てにコミットとか、わざわざカタカナ使わなくても良いじゃんと思う所が気になりました。ピボットってエクセルのピボットテーブル?コミットってライザップ?と思い浮かんで内容があまり入ってこない所があった。まぁ現代人ならばさほど気にならないかもしれませんが、私は昭和のアナログな人間なので(笑)。
でも、カタカナ用語もちゃんとそのあとで解説してくれているので、全体的には読みやすい本だと思います。
転職の思考法の名言|自分の日常に生かしていくべき内容は
この本の名言的なものをいくつか。
転職は初めての意思決定、何かを捨てること
これは本当にその通りだと思う。就職までは特に捨てるものはない。強いて言えば他の内定を捨てるくらい。
でも転職は違う。今の会社を捨てる決断をする必要がある。それが初めての意思決定ということだ思う。そうゆう意味では、今の会社が倒産したから転職というのは意思決定でない、会社が倒産したから仕方なく転職という言い訳がある。
そうじゃなくて、今の会社でも続けることができる状態で転職するのはまさに自己責任。失敗しても自分が決断したのが悪いという結論になる。だからこそ、初めての転職はみんな慎重になるのだと思う。
右から順にコストが高い|エージェントとマッチングサービス登録はあり
もう一つあげると、採用方法のチャネルについて。」というところ。
これは自分が今度転職するときにも生かしていきたい内容。
- ヘッドハンティング
- 転職エージェント
- ダイレクトリクルーティング型のサービス
- SNSなどマッチングサービス
- 直接応募、または友人からの紹介(リファラル採用)
正直1.は縁のない人が多い気がする。3.は正直具体的なものが思いつかない。5.はもはや転職先が目に見えているケースの可能性。
2.の転職エージェントと4.のマッチングサービス系は選べる範囲が広い印象。
この本の理論であれば転職エージェントは特殊な職種や重要なポジションの募集、SNSなどマッチングサービスはほっといても集まる職種、つまり人気のある職種の募集かなと思った。
転職エーエジェントは多くの募集から良い条件を選びたいため、なるべく長い期間登録しておくほうが良いのだろう。
逆にSNSなどのマッチングサービスは人気の職種が多いから早めにが登録しておくべきか。
自分に活かせるのはこんな感じでしょうか。
コメント